11月10日長崎新聞において「福江の大気汚染深刻」と題した記事の掲載がありました。記事の内容は、海洋研究開発機構が「排ガスなどに含まれ健康被害を引き起こす微小粒子状物質(PM2.5)の大気中濃度が、福江島で環境基準を上回り、深刻な大気汚染に見舞われている」との観測結果をまとめ、国内の学会誌に発表したという内容で、「汚染を減らすには国際的な協力が必要だ」との研究員のコメントと合わせて掲載しておりました。このような記事の内容から、五島産の農畜産物の安全性や観光への悪影響を危惧する問い合わせが五島市、当JAにも数多く寄せられました。この事を受けて、五島市が海洋研究開発機構へ確認し、回答をいただいた内容について原文のまま当JAのホームページに掲載し、ご心配をいただきました皆様への回答とさせていただきます。
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五島市長 殿
平成22年11月10日にプレス発表させていただいた(注1)五島市の粒子状物質濃度測定結果は、国内の中規模以上の都市で予備的に測定され報告されている濃度と比較すると同程度かむしろ低い値であり (注2)、五島市が他地点よりも高濃度ということではありません。
むしろ、五島市は近傍の発生源の影響が少なく、大気環境が優れた地域の代表点として測定されているところです。また、粒子状物質の濃度と農作物への悪影響の因果関係は知られておりません。
越境大気汚染による影響がみられることを示した今回の結論は、より広い地域にあてはまるものであり、五島市やその周辺のみに対する影響というものではありません。
独立行政法人 海洋研究開発機構
経営企画室 報道室
(注1)
プレス発表につきましては
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20101110/
をご覧ください。
(注2)
たとえば環境省による「中央環境審議会大気環境部会 微小粒子状物質環境基準専門委員会報告(案)平成21年7月」(http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000055181)ページ2-1~2-5、図2.1.1.1、2.1.1.2では、年平均値15μg/m3を上回っています。また、ページ参考1-4、図参考1.1 年平均値と日平均値との関係 での右上図、縦軸に示される日平均値の98パーセンタイル値は短期基準である35μg/m3を、横軸の年平均値は長期基準である15μg/m3をそれぞれ上回る点が数多く表示されております。東京都でのPM2.5質量濃度の都内平均値は、21μg/m3との報告もあります。